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幼児期における吃音の対応

吃音
この記事は約4分で読めます。

 吃音は先天性というより、生まれたから発達の途中で獲得するケースが多いとされています。今回は自分の子供に吃音の症状があった場合の対処法について紹介します。

 きっと、子供自身もそうですが、お父さん・お母さんも吃音が出た時に「何かしてあげたいけど、どうしたらいいの?」と不安に思うことも多いでしょう。

 吃音がでた時にどうするべきかなんて、教えてもらえません。なので、ここでは「幼児期」に限定した対応を紹介します。

 幼児期に吃音がある幼児では、言語能力と発話能力の乖離が吃音の発症・増悪のきっかけの1つになっていると考えられます。幼児期の吃音は2年ほどかけて自然治癒することも統計的に多いとされていますが、話やすい環境をつくることが大切です。

今回の記事はこちらの論文と僕自身の経験も踏まえて解説をします。

 また、子供が吃音だと認識した時の対応として、

  • 気づかないふりをする
  • やさしく注意を促す
  • 積極的に治療をする

 など、ありますが、間違ったケアをすると吃音であることが印象深くの残ってしまうので悪化させる原因にもなります。正しい対処法の知識を習得してくださいね。

幼児期の吃音ですべき対策

幼児期に対応するべき方法としては以下が考えられます

  • 環境調整
  • DCMに基づいた治療
  • 流暢性形成法

専門用語のオンパレードなので、もう少し詳しくそれぞれ解説をします。また、論文ではこれ以外にも対策があったのですが、個人ではできず、どこか機関に頼らないといけないものは省いています。

全部知りたい人はこちらの論文から見てみてください。論文も専門用語が満載なので、調べながら理解していくのがいいですね!

■ 環境調整

 環境調整の目的は、子どもが楽に発言ができる環境をつくることにあります。

 例えば、親が子供に話かける時にゆったりとした、力を入れない発話をしたり、吃ることに注意をむけずに会話の内容を重視してしっかり聞いてあげることが代表的です。

 また、兄弟がいて発言が競争的になってしまう場合は1人ずつの時間をとって、親を独占できる状態をつくらなければいけません。

 家庭外では、保育園や幼稚園で「友達に真似をされる」「指摘される」というのはつらく感じ、話すことを消極的にしてしまいます。

 保育士や教諭に対しては先に吃音であること、他の子どもがからかう場面がある時は、説明をして子供が傷つかない状況をつくってもらわないといけません。

■ DCMに基づいた治療

 DCMというのは、「要求-能力モデル」という吃音の発症や吃音症状の変動を説明する 1 つの仮説であり,「吃音は,要求(流暢な発話に関する期待)と能力(流暢に話す力や技能)とのバランスが崩れた際に生じる」というものです。

 つまり、「この言葉を話したい」という考えがあっても、「言葉を話す技術」がまだ発達していないことで、考えたことがスムーズに発話できないというものです。

 これを考えを元に、吃音がでにくいような返事を選択肢として与えるということです。

 例えば、最も初歩的なものであれば、「はい」か「いいえ」で回答ができる質問をしてあげる。その次の段階として、選択肢を与えて短い文章で返事をさせてあげるなどがになります。

 この時のポイントはできるだけ「非流暢な体験をさせない」ということです。つまり、子供自身に吃音を印象付けないことで、擬音能力・言語能力の発達を待つということです。

■ 流暢性形成法

 環境を整えるというよりは、直接的な指導になります。吃音があっても、吃音がでやすい場面とでにくい場面があります。吃音がでにくい状況で練習をたくさんさせてあげることにより吃音の改善が期待できます。

 流暢性形成法とは、親や先生が子供に「ゆっくり滑らかに話す」というモデルを示して、さらに、子どもが「ゆっくり滑らかに話す」ように誘導する方法になります。

 どの方法でも有効性があるので、状況に合わせて選びやすいものを選択していくのがいいと思われます。

幼児期の吃音の対処法まとめ

 幼児期における対処法を紹介してきました。幼児期の吃音は発症率が高く、5~10%程度と言われています。DCMでも紹介したように「思考能力と言語能力」におけるズレによって、思考をうまく言葉にできないことが原因として大きそうです。

 そのため、言語能力が発達するまで、焦らずに待ってあげることが大事です

 また、幼児期の吃音はそのまま自然治癒することも多いので、ポイントとしては吃音による嫌な印象をできるだけつけないこと。になります。

 僕自身も吃音は3歳の頃に発症して「うまく話せない」ことを母親に訴えた時があるようです。僕は具体的に何が辛かったのかを覚えていませんが、「自分は上手く話せない=悪」という印象をもってしまったことが、その後も吃音の症状が続いてしまった原因なのかもしれません。

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