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疑惑のあるメンタルトレーニング

吃音
この記事は約5分で読めます。

 今回はメンタルトレーニングについて解説します。吃音は「心・精神」にも原因があるので吃音治療では、心の治療ともいえる「認知療法」が使われることも多くあります。

 しかし、一部ではこの認知療法のやり方について疑問視されているという見方もあるようです。

 言葉の意味がわからない人もいると思うので、少し解説しますね。「認知療法」っていうのは「ある物事」において見方を変えるやり方です。例えば。過去に起こった出来事をネガティブに捉えるのではなく、ポジティブに捉えるというようなやり方です。

 今回は「敏感すぎるあなたへ 緊張、不安、パニックは自分で断ち切れる」の本を参考にしています。

今までの認知療法は
成果があったのか?

 吃音治療は大きく2つにわけることができます。この2つとは

  • 直接法
  • 間接法

 この2つになります。

 「直接法」というのは、発話の練習のように体を動かすような治療方法のことを言います。これに対して「間接法」は認知療法のような心のトレーニングを行うようなイメージをしてもらうとわかりやすいと思います。

 今回は、この2つの中でも「間接法」についての議論になります。間接法の吃音治療としては

  • 暴露法
  • メンタルリハーサル

あたりが有名な方法ではないのかな、と思います。

間接法は効果が低い?

 僕の調べた事例では、間接法による事例もありました。その事例では吃音の改善はできていました。事例数が少ないのでもっと大きな事例で見ると違った結果になるのかもしれませんが、、、

 でも、僕の感覚としても「直接法」と「間接法」の事例を調べてもどちらかというと「直接法」の事例の方が成果が高いのかな。と思っていました。成果っていうのは吃音頻度の減少や期間が短いってことです。

 さっき「間接法」の例としてあげた「暴露法」「メンタルリハーサル」は過去のネガティブな出来事や感情を掘り起こしてポジティブに変えるというものです。しかし、ネガティブな思考を掘り越すということは、ネガティブな思考回路を強くしてしまうことになります。

 ポジティブな思考を強く印象づけることができれば、ネガティブな思考パターンからポジティブな思考パターンに潜在意識が変わるので効果が期待できます。

 でも、ネガティブな感情を掘り越すだけ掘り起こして、上手くポジティブな思考に切り替えることができなければ予期不安が強くなる危険性もあります。

ポジティブな思考をつくる

 不安に感じるというのは、自動的に間違った方向へ脳が反応することが原因です。この状態の脳のプラグラムを正しいプログラムに書き換えないといけません。

 ちなみに、人間の元々の生まれつきの不安は2つしかないと言われています。

  • 大きい音
  • 高い所

 この2つです。この2つ以外の不安は生まれてから何年もかけて習得したものだと言われています。

テンセンテンス法

 ポジティブな思考パターンを手に入れるための方法として、今回参考にした本に書いていた方法を紹介します。それが「テンセンテンス法」です。

 この方法は5つのルールに注意して10の文章を書くというものです。5つのルールというのは

  • 否定を含まない
  • すべてをポジティブに
  • 現在形で
  • 具体的に
  • 自力で達成できることを

この5つがルールになります。本ではこの5つのルールにそって「あなたにとって本当に素晴らしい人生とはどういうものですか?」というテーマにそって10のセンテンス(文章)を書くというトレーニングを行っています。

 そして、その10の文章を頭に思い浮かべるトレーニングをします。時間は1日20分程度で、3週間で効果を感じ、6~12週間で不安が解消されるようです。

テンセンテンス法のコツ

 10のポジティブな文章を書き換えた後にできるだけ早く脳の新しいネットワークを作らないといけません。そのための脳科学のテクニックを活用すると効率よく脳が新しいプログラムを書き換えます。

 それは5つの感覚を取り入れることです。

  • 見る
  • 聞く
  • 感じる
  • 匂いを嗅ぐ
  • 味わう

 この五感です。できるだけ混ぜずに別々に頭に思い浮かべます。

 例えば、「学校での本読み」を例にイメージしてみます。

この時の文章としては「私は今、学校で本読みをしている。ハキハキとした文章を読んでいて先生や友達も私の本読みに聞き入っている。教室には私の声だけが響いていてとても心地よく感じる。」にしてみましょう。

見る:あなたはどんな教室で本読みをしている?学校の教室、見えるのは黒板や教科書をもった先生、他の生徒が座ってい様子。自分の持ってる教科書。どんな文章が見える?

聞く:あなたが本読みをしてる教室には何が聞こえる?自分のスラスラとして本読みの声。友達がシャーペンで文字を書いてる音。隣の先生の声。夏のセミが鳴いてる音。

感じる:本読みをしているあなたはどんな感覚?落ち着いて堂々としている。ゆったりと自分のペースで本読みをしている。話をしている口の感覚はとてもスムーズ。

匂いを嗅ぐ:本読みをしている時はどんなに匂いがする?あまり臭いはしない。少しだけ夏のさわやかな感じの臭いがする

味わう:本読みをしている時の味は?本読みの時の味はあまりしない。でも、口の中はスムーズに舌が動いていてそれが心地よく少し甘く感じるかも。

 みたいな感じで、1つずつ感覚にフォーカスをしてイメージをしていきます。ただ1つの文章だけでは結合するシナプスはわずかですが、細部までイメージすることで結合するシナプスが大量になるので、ポジティブな思考パターンが急速に加速されます。

 自分の思考パターンをポジティブに書き換えるためにテンセンテンス法を活用してみてください。

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