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吃音改善には必須の「吃音が起こる仕組み」

吃音
この記事は約3分で読めます。

 この記事では、吃音の起こる仕組みを紹介します。吃音治療をする時には「原因」を知ることは必須です。

 つまり、「吃音の仕組み」を理解することが必須になります。

 吃音が起こる仕組みを簡単に解説しますが、本当は1つずつの要素はめちゃくちゃ深いです。

 でも、この記事でそこまで深く書けないので、今回は流れというか全体像を紹介していきます。

吃音の仕組み「脳→心→体」

 吃音の仕組みはシンプルに書けば「脳→心→体」です。

 もう少しわかりやすいように書けば、 「脳(予期不安)→心(緊張)→体(崩れた話し方)」 です。

 なので、シンプルに言えば、これらに対しての対策をとれば改善していきます。

 多分、めちゃくちゃさらっと話しているので「簡単すぎやろー」って思うかもしれませんが、本当に結論はこれだけです。

実際に、これで僕は改善して、僕がサポートしている人達も現在進行中で改善しています。 

【 脳(予期不安)→心(緊張)→体(話し方が崩れる) 】 

この3つの要素を少し詳しく解説しますね。

 といっても、この3つの要素はそれぞれが独立した原因ということではなくて、連鎖的につながっています。

 例えば、緊張を抑えることが話し方が崩れずに話すことができます。逆に、話し方を治すことで、上手く話すことが増えると、予期不安が減少します。

■ ①脳(予期不安)

 脳が原因っていっても、脳の機能に障害があるってことではありません。言えば、脳のシステムでエラーが起こっているという状態です。

 予期不安っていうのは、無意識の思考パターンです。つまり、過去に失敗した場面があると、次も失敗したらどうしよう。。。と思って体を緊張させるということです。

 予期不安のような無意識の思考パターンを説明する時に、一番わかりやすいのが「梅干し」です。

 「梅干しをみると、よだれが出る」

 これが無意識の思考パターンです。

 今までの人生で「梅干し=酸っぱい」と経験しているので、酸っぱいからよだれがでるという条件づけがされているということです。

 つまり、予期不安っていうのは、過去の経験から学習されたものです。

■ ②心(緊張)

 緊張すると、体が思うように動かなくなりますよね。この感覚はおそらく、全員に共通する感覚です。

 だから、「この緊張を抑えると吃音が改善する。。。」というのはわかります。

 緊張の対策として、よくあるのは『深呼吸』です。これも、もちろん関係します。

 でも、深呼吸とか呼吸法っていうのも、緊張の対策の1つでしかありません。どちらかといえば、一時的・対処法的な対策です。

 緊張をより大きくとらえると、感情のコントロールができるようにならないといけません。

■ ③体(崩れた話し方)

 体の原因っていうのは、おそらく吃音の根本的な原因ではありません。しかし、吃音になることで癖づいて悪循環を引き起こします。

 代表的なのは、随伴症状。随伴症状っていうのは、声がでてこなくて、勢いをつけるために

  • 腕を振ってみたり
  • 体で勢いをつけてみたり

っていうものです。他にも、しゃべり方を独特に癖付けてしまう人もいます。

  • 顎を出す
  • 口を大きくあける
  • 逆に、口をあけない とか

 随伴症状で勢いをつけると、声がでる。というのは、「普通と違うことをするから」声がでるわけです。

 でも、随伴症状が日常化すれば、随伴症状を含めて「話す」の一連の動作として認識してしまいます。

 これでは、ダメだ、、、と思って新たな随伴症状が身について、結局、いわゆる”変な”話し方になってしまったりします。

 随伴症状も結構、無意識にしてしまってます。おおげさな動きだけではなく、口に力を入れるもの一種の随伴症状だと思います。

 なので、この「体(崩れた話し方)」という部分は、随伴症状のない話し方を身につける必要があります。

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