子供が吃音で悩んでいる。でも、親である自分には何ができるかわからない。という人は多いように思います。
僕は、吃音に悩んでいる子供がいるわけではありません。でも、僕は3歳くらいから吃音がでて、それから25年くらい悩んでいました。
自分の経験を踏まえると、学生時代の吃音の悩みは「上手く話せない」ということが根源的にありますが、派生をすれば、それだけではありません。
友人関係、授業での発表や積極性、受験面接、バイト、就職、総合的に性格も変えてしまう問題です。
でも、現実問題として、親できる部分と本人が頑張らないといけない部分は割ときっちりわかれていると思います。
なので、この記事では、親ができること、本人が頑張るべきことを書いてみます。
親が吃音に関心のある最大のメリット
その前に、親が吃音に関心のある最大のメリットを先に伝えておくと「改善する可能性が高い」です。
若い時ほど、吃音は改善しやすいと言われています。吃音関係の本では8歳までって書いてた資料もありますが、他の分野の資料で15歳って書いてたものもあります。
僕自身は28~30歳くらいで改善したので、絶対早くないといけない!ということではありませんが、わざわざ改善しにくい年齢まで待って苦労するのは違うと思います。
なので、できるだけ早く積極的な治療を行うことでより、早期の改善が期待できると思います。
子供の優位性は「脳神経細胞の数」
ちなみに「なぜ、若い人(子供)の方が改善しやすいのか」という理由を簡単に紹介します。これは僕が思うに、、、って話ですが、脳神経細胞(ニューロン)の数の問題です。
若い時は脳神経細胞の数は多く、それがある年齢でピークを迎えて減少していきます。
よく「小さい時に英語を覚えさせた方がいい」って話を聞くと思いますが、これも同じ理由です。
脳神経細胞の数が多いと、記憶力が良かったり、覚えるのが早くなります。
逆に、吃音のようなケースだと、悪い習慣があった時に、これを改善させるには、新しい習慣を覚えさせることで悪い習慣を消すことができます。
吃音であれば、上手く言えない状態を少なくして、スラスラ言える回数を増やすということです。
脳神経細胞の数が多いということは、新しく覚える時のスピードが上がります。つまり、吃音が改善しやすくなるということです。
親にしかできないこと
ここから、吃音を改善する上で、親と子の役割について紹介します。
親にしかできないことは「知識」と「お金」です。ちょっとめちゃくちゃ生々しい話をしていきます。
「吃音を治すための知識」は子供は理解できない
まず、「知識」についてですが、吃音って多くの人が原因や仕組みを理解していません。でも、病院に行ったりして、治そうとしています。
これは、子供に限らずですが「なぜ、その治療で吃音が治るのか?」を理解していないと吃音を狙って改善するのは結構厳しいと思っています。
ここでは、詳しく話すわけではありませんが、吃音は「脳」がめちゃくちゃ大きく関係します。
心の問題である「緊張」もメンタルや心の問題、なんて言われてますが、厳密には、脳からの神経伝達物質で感情がコントロールされています。
つまり、子供が知識的に理解できないことが多いです。この部分は親が代わりに理解してあげて、子供へ上手く伝えてあげることが必要です。
お金を使わないと吃音は改善できない
次に「お金」です。これも、子供はお金を持っていないので親にしかできないことです。
吃音治療ってお金かかるの?って思うかもしれませんが、僕が思うに、実践するのに設備が必要であったり、特別な機械が必要ってことはりません。
では、何にお金がかかるのか?といえば、知識と環境です。
知識ってネット上で無料で落ちているように思いますが、僕がめちゃくちゃ調べた結果から言えば、ネット上に無料である情報は9割が無駄です。
逆に、「吃音は治らない」的にことが書いてたりするのは、吃音を治したいという人にとっては邪魔になります。
僕は自分で改善する時に「吃音治療マニュアル」を作りましたが、ここにある情報はほとんどが本からです。
この前、手元にある本の合計金額を調べたら、だいたい6万円くらいでした。でも、独学でやろうとなると、やっぱりこれくらいは必要になってきます。
子供にしかできないこと
逆に、子供にしかできないことは「実践」です。親ができるのはアドバイスまでです。
実際に、トレーニングだったり実践をするのは、本人になります。
本人の実践といっても、子供自身が吃音を理解して、自発的にトレーニングと理解しているパターン以外にも、子供自身は吃音を理解していなくて、言われたことをしてる。のようなパターンもあると思いますので、どちらでもいいと思います。
理想は、子供自身も多少は理解してすべきだとは思いますが、大人ほど感情のコントロールができるとは思えないので、ベストではなくベターを狙って、少しずつでも取り組むことが必要になっていきますね。