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短期のシャドーイングによる効果

吃音
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 この事例は「シャドーイング」による訓練が短期間でも効果があるのか?を示した事例になります。今回参考にした事例はこちら

 シャドーイングは一人で吃音治療をする時に最適な方法になります。多くの吃音治療では、一人ですることは難しく、指導者と一緒に訓練が必要になります。

 そのため、治療頻度が少なくなってしまいます。シャドーイングは一人で訓練できるので、訓練自体は最も手軽に行うことができる方法であるといえます。

 この事例でわかることとして、下の2つのことがわかります。

  • シャドーイングによる訓練中の効果
  • シャドーイング後の音読の流暢性の獲得
短期のシャドーイングの事例
参加者の情報

まずは、今回の事例の参加者の情報を紹介します。

この実験の参加者は吃音者16名(男性13名、女性3名、18~38歳、平均年齢27.4歳)

今回の事例の手順
  • 訓練前に課題文aを1回音読
  • 4種類の課題文(課題文a,b,c,d)を1~3回シャドーイング
  • シャドイング後に課題文aと課題文bまたはcを音読

下のグラフは参加者のプロフィールとシャドーイングの回数になります。

 「吃音検査中の中核症状頻度」というのは100文節のうち、吃音があったのはどのくらいかということです。つまり、被験者PWS1の場合であれば、24.0となっているので、100文節の音読中に24か所に吃音症状がみられたということになります。

今回の事例の結果
  • 吃音頻度が高い人を群1に、吃音頻度が低い人を群2に分けた
  • シャドーイング中は吃音頻度が低下した

 上のグラフは「音読前」と「シャドーイング中」の結果を表しています。この結果からわかるのはシャドーイングを行うと吃音が軽減するということがわかります。

シャドーイング後も効果が続くのか

 シャドーイングを行うと吃音が軽減するというのは、吃音治療を行ったことがある人であれば一度は体験したことがあるはずです。シャドーイングは「聞く」と「話す」を同時に行うため「発話への意識」が薄れるので吃音が軽減します。

 しかし、実際の日常会話ではシャドーイングのような特殊な状況ではなりません。いくらシャドーイングで上手く話すことができても、日常の状態で吃音頻度が元に戻れば、吃音治療をしても意味がないように思います。

 そのため、シャドーイング後の発話がどの程度変化しているのかが非常に重要であります。

 その結果を表したのが、下のグラフです。

 シャドーイングの「訓練前」と「訓練後」で吃音頻度が低下していることがわかります。グラフから読み取ると吃音頻度は『約9.5%→4.5%』に変化しています。

 この変化は1回の訓練の結果になります。繰り返すことより大きな効果が期待できそうですね。

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