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論文で証明済みの吃音治療から僕たちができること

吃音
この記事は約3分で読めます。

 現在、吃音治療で確立された方法はまだありません。でも、過去の情報を調べてみると、吃音改善のヒントとなるものはあります。

 確立した治療法がないことで「改善」をあきらめて「受け入れる」という方向に切り替える人もいるかもしれません。

否定はしませんが、僕は長年「改善したい!」と思っていたので、そんな人の改善のヒントになる記事だと思います。こんな状況の中で吃音改善を行うには、わかっている部分からの共通点を抜き出し、吃音改善の本質を見極めなければいけません。

 今回の記事では、論文から吃音治療に効果のあるものを紹介します。そして、その治療方法から僕が思う共通点を抜き出していきます。そのヒントから吃音改善に役立ててください。

吃音治療で効果があると証明されているもの

 吃音治療の論文なども発表されていて、その論文をまとめてくれた人がいます。

 1983年にオーストラリアのギャビン・アンドリュースらによって吃音治療にはどのようなものがあるのか、1982年までの吃音の様々な論文をまとめた総説論文を発表しています。

その論文には吃音治療を以下の4つに分類しています。

  • 1、すぐに吃音が80~100%軽減する
  • 2、すぐに吃音が50~80%軽減する
  • 3、徐々に吃音が80~100%軽減する
  • 4、徐々に吃音が50~80%軽減する

そして、吃音治療をこの4つ分類してまとめた図がこちらになります。

吃音で悩む人であれば、「あ、確かにそうかも・・・」と納得できる部分が多いと思います。

 おそらくこの中にはオペラント学習DAFといった聞いたことのない言葉も入っているかもしれませんね。それぞれの治療方法については、違う記事で紹介をしてきたいと思っています。

「効果」は一時的

紹介した論文での「効果」というのは一時的であるように感じます。

例えば、「歌を歌う」であれば、軽減率は80~100%の項目にあります。確かに、歌を歌う時には軽減率は80~100%なのは間違いないでしょう。

僕の場合も、歌で吃ることは1度もなかったように思います。でも、歌っていない時は吃ることもあるので「効果がある」といっても一時的な効果であると判断してしまいます。

なので、「一時的な効果だから意味ない」と悲観的になるのではなく、この論文から何がわかるのか、どう考察して活かすのかが大事になります。

論文のポイントとその考察

 ここで、論文からわかることとその考察をみていきましょう。まず、論文での共通点をみてみます。

 吃音治療で効果のあるものをみてみると、その共通点として「普通と違う話し方だと吃音がでにくい」という共通点があります。

 歌を歌う時やリズム発話などは、言葉ではなく、リズムに意識をむけます。シャドーイングなども自分の言葉ではなく、他人の言葉に注意しながら話すので、意識をむける場所に普段と違ってきます。

 こんな感じで、普通に話すと吃りやすく、普通以外の話し方だと吃りにくくなることがわかります。

 ということは、意識的に普段の話す場面でも言葉以外に意識をむけることができれば、吃音がでにくくなると考えられます。

 吃音でなかなか思うように言葉がでない時に、随伴症状がでます。随伴症状というのは、体を捻らせたり、腕を振ったり、のように言葉がでない時に体に動作を使って言葉を出そうとする行為です。

 僕はこの随伴症状も、吃音で言葉がでないことで、体に意識をむけたり、勢いをつけることで言葉を出す、ということを無意識に行っているのではないかと思います。

個人的に思う
もう一つの可能性

 この論文に書いてあることではありませんが、個人的に吃音改善のもう一つの可能性を感じています。

 僕の経験なのですが、吃音治療の練習をしばらくすると、その後はしばらくは少し吃音が改善されるという経験がありました。

 これは僕が母と話をしていた時に言われた現象なので、自分では気づいていなかったのですが、母から「治療に言った後は、吃音がでないよね」といわれて初めて「へぇー、そうなんだ」と気づいた記憶があります。

 僕が意識的に何かをしていたわけではなく、おそらく吃音治療の名残りが体にしみついていたのだと考えられます。

 他にも、友達とカラオケに行った時は、すこし吃音が軽減されます。きっと、カラオケにいくと普段よりも大きな口をあけて歌ったり、スラスラ話すことの名残りが体にしみついているのではないかと推測できます。

 もし、そうであれば無意識レベルで体にスラスラ話すことが定着するまで、ひたすら訓練や治療とすることも有効なのかもしれません。

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